こんな症状は脂漏性皮膚炎・フケの可能性があります

・耳の裏に赤みやかゆみが出る
・皮むけがおきている
・頭皮に炎症が起きていて、フケがたくさん出る

上記のような症状は、脂漏性皮膚炎・ふけ症の可能性があります。

初期の症状は他の皮膚疾患ととても似ているため、脂漏性皮膚炎であることに気付かない人も多いです。また繰り返し症状がおきることも脂漏性皮膚炎の可能性が高いです。

上記に当てはまるような方は、まずは福井市のみねぎし皮ふ科形成外科へご相談ください。

福井県福井市で脂漏性皮膚炎・フケにお悩みの方はみねぎし皮ふ科形成外科までお気軽にご相談ください。

脂漏性皮膚炎・フケとは

脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌が主な原因で、通常鼻周りや頭皮などの脂の多い部位に生じる皮膚疾患です。皮脂は本来、皮膚や髪を保護し、潤いを与えるという役割がありますが、過剰な分泌は吹き出物（ニキビ）や脂肪酸の酸化による臭い（加齢臭）などの問題を引き起こすことがあります。それがフケなどの症状となって現れます。

脂漏性皮膚炎・フケの原因

従来は、脂漏性皮膚炎の要因として、ホルモンバランスの乱れやビタミンＢ不足、洗顔や洗髪によるもの（洗いすぎや洗い残し）が主に指摘されていました。これらは確かに一因となりますが、より直接的な原因はカビ（真菌）であることが明らかになっています。頭や顔にカビが住んでいるの！？と思われるかもしれません。マラセチアとして知られる、誰の皮膚にも生息する常在菌の一種です。通常、無害ですが、皮脂や汗などの分泌物が増えると、これらを栄養源として急激に増殖すると考えられています。症状が特に現れやすいのは鼻の周辺や頭皮ですが、個人差があり、首の周りや胸、背中にも症状が現れることもあります。

脂漏性皮膚炎・フケと薄毛

脂漏性皮膚炎を発症してしまったからといって、抜け毛が増えるわけではありません。ただし、かゆみで頭皮を搔いてしまうと、毛が抜けることがあります。また、毛穴に炎症が起こると、発毛に影響を与える可能性があります。脂漏性皮膚炎で抜けた毛は一生失われるわけではなく、また生えてきますので、薄毛に進行する心配はありません。ただし、炎症が収まるまで、健康な髪は生えにくくなります。AGAなどの脱毛症であれば自然と生え直しては来ません。

脂漏性皮膚炎・フケの治療方法

最も効果的なのは、ステロイド外用薬です。症状の出やすい顔まわりは薬の吸収がよいため、比較的弱めのステロイドを使用する必要があります。長期間の使用に伴う副作用を考えると、計画性のなくステロイドを塗り続けることはおすすめできません。顔などの皮膚が薄い部分には軟膏を、頭皮には液体のローションを塗ります。ステロイドは症状が治まるとともに使用をストップしますが、時間を経て再発することがあります。他にも、菌の増殖を抑える抗真菌薬の外用剤を使用します。ステロイドと比較すると抗真菌薬の外用剤は、即効性は弱いかもしれませんが、副作用はほとんど見られないため、軽症の方や治りかけの時期の再発予防として使用されるケースも多いです。またかゆみがある時は抗ヒスタミン剤の内服を併用します。

脂漏性皮膚炎は、医師に相談のもと早めの治療をおすすめします。特に成人の場合、症状が進んだ段階で病院に来られる方が多いですが、完治するまで時間がかかってしまうケースがあります。

脂漏性皮膚炎・フケの予防方法

明確な予防方法として確立しているわけではないですが、

・過度に頭皮を洗い過ぎない、洗い残しもしない
・ビタミンを多く含む食材を積極的に摂取する
・脂肪、糖分、コーヒー、アルコール、香辛料の摂取は避けるよう心がける
・バランスの良い食事を意識すること
・ストレスや過労、睡眠不足などを解消し規則正しい生活を送ること
・紫外線を避ける
などが挙げられます。