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蕁麻疹

福井市で蕁麻疹の治療はみねぎし皮ふ科形成外科へ

【こんな症状は蕁麻疹かも】

  • 皮膚に強いかゆみを感じる
  • 皮膚の一部がくっきりと盛り上がっている(膨疹)
  • 掻いたところに膨疹が出現する
  • かゆみや膨疹の場所が変わることや、なくなるタイミングがある

上記の症状が当てはまる方は、蕁麻疹の可能性があります。小さいお子さんだけでなく、すべての年齢層の方がかかる可能性のある疾患です。猛烈なかゆみに耐えきれずかきむしってしまうことを続けることで患部が盛り上がり、より広範囲に症状が出現し、悪化してしまいます。喉の粘膜がはれてしまったら呼吸しづらくなることもあります。時間が経つことで消えてもまた現れることが多いので、専門医の診察・治療が必要です。

【蕁麻疹とは】

蕁麻疹は、皮膚が明確に赤く盛り上がる疾患で、しばらくすると消える病気です。通常、かゆみを伴いますが、何にも触れていないのにちくちくしている感触や焼けるような痛みを感じたりします。皮疹は数十分から数時間以内に消えることが多いですが、1日以上続いてしまうこともあります。症状が悪化するとどんどん皮疹が出てきて、皮膚全体に広がります。

赤く盛り上がった皮膚は膨疹と言いますが、膨疹の大きさには法則性が無く、サイズの小さいものから、手足全体に及ぶおおきさのものもあります。形もまたいろいろで、小さなポツポツ、丸い形、卵型、線状などいろいろ見られます。

【蕁麻疹の原因】

蕁麻疹とは、一時的に皮膚の小さな血管が膨張して、皮膚表面が赤く見える状態です。同時に、血漿と呼ばれる血液中の成分が周囲に滲み出した液体により、皮膚の一部が盛り上がります。皮膚の血管周囲には、マスト細胞と呼ばれる顆粒が多く含まれる細胞が分布しており、これらの細胞が何らかの理由で顆粒を放出すると、蕁麻疹が発生します。主な作用物質であるヒスタミンは、皮膚の血管に作用して拡張し、血漿成分を血管外に漏れやすくします。また、ヒスタミンは痒みを感じる神経を刺激します。

【蕁麻疹の種類】

蕁麻疹の原因や症状の現れ方は様々です。それらは単独で現れるだけでなく、一つの蕁麻疹には複数の原因が関与し、同じ人に複数のタイプの蕁麻疹が同時に現れることもあります。

時間経過による分類
  • 急性蕁麻疹:繰り返し何度でも症状が現れる蕁麻疹ですが、発症してから1か月以内のものを指します。主な原因として、細菌・ウイルスの感染が挙げられます。
  • 慢性蕁麻疹:繰り返し何度も蕁麻疹症状が現れますが、発症してから1ヶ月以上経過したものです。明らかな原因がはっきりしないことも多いです。

 

原因による分類
  • 物理性蕁麻疹:皮膚の擦過や圧迫、寒暖差、日光など外部の物理的な刺激により引き起こされます。
  • コリン性蕁麻疹:入浴や運動によって汗をかくと現れ、一つ一つの膨疹の大きさが小さく、1~4mm程度です。
  • アレルギー性蕁麻疹:特定の食物や薬剤、ダニなどのアレルゲンに反応して発生し、IgEと呼ばれる血清蛋白が関係します。血液検査で原因を特定することも可能です。
  • 血管性浮腫:唇やまぶたなどが急に腫れ上がり、2~3日で消失します。通常、かゆみはありません。遺伝性の場合もあります。

【蕁麻疹の治療方法】

蕁麻疹の治療において、まず最も重要なのは、原因や悪化因子を特定し、それらを取り除くか避けることです。

そのうえで、薬物療法を行います。蕁麻疹は、ほとんどの場合、マスト細胞から放出されたヒスタミンが血管や神経に作用して症状が現れますので、このヒスタミンの作用を抑えるために抗ヒスタミン薬を使用します。皮膚症状が強い場合や呼吸苦が出現している場合には点滴や注射を選択することがあります。外用薬は主に痒みを軽減する役割がありますが、内服治療の補助として使用します。内服薬や注射薬の副作用として、眠気を引き起こすことがありますので、特に飲み始めの際には運転などに注意する必要があります。最近の薬には眠気が起きにくいものもありますが、個人差があります。

内服薬にもたくさんの種類がありますので、患者さんの蕁麻疹症状への効果や副作用を見ながら、抗ヒスタミン薬の増量や追加・変更、他の薬剤(H2受容体拮抗薬、抗ロイコトリエン拮抗薬、トラネキサム酸)の併用をおこない、蕁麻疹症状が出ない状態を目指します。

 

これらの治療ではコントロールができない難治性の特発性慢性蕁麻疹には生物学的製剤とよばれる注射剤を選択することができるようになっています。生物学的製剤とは、疾患に関係する標的の分子だけに結合する抗体を医薬品としたものです。デュピクセント🄬、ゾレア🄬という薬剤が慢性蕁麻疹に対しての適応があります。

【蕁麻疹の予防】

生活上の注意点としては、蕁麻疹の増悪因子となりやすい疲労やストレスをできるだけ溜めないようにすることが大切です。また、汗をかきっぱなしにせず拭く、衣服を取り替えるなどして汗をそのままにしないようにしましょう。また、ヒスタミンを摂取しすぎないように、魚や肉は新鮮なものを食べたり、防腐剤や着色料を含む食品を控えたりするなどが考えられます。お風呂で温まり過ぎることや飲酒、激しい運動も蕁麻疹を促しますので、症状があるときには控えるのがよいでしょう。

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当院では、まず症状が出ましたら外来の受診をお願いしております。しっかりと症状・ご要望について医師が診察を行って、治療方法をご提案いたします。Web、又はお電話にて外来診察のご予約を取得の上お越しください。

 

 

 

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