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肥厚性瘢痕・ケロイド

福井市で肥厚性瘢痕・ケロイドの治療はみねぎし皮ふ科形成外科へ

【このような症状は肥厚性瘢痕・ケロイドかも】

  • 過去のけがや手術の痕が赤く盛り上がっている
  • 皮膚の赤く盛り上がった部分が引きつり、かゆみや痛みがつらい
  • 耳のピアス痕が赤く盛り上がっている

上記のような症状が見られた場合、肥厚性瘢痕やケロイドの可能性があります。これらの疾患は初期には鮮やかな赤色で、徐々に褐色へと変化していきます。肥厚性瘢痕はけがや手術などで傷ついた部分にできますが、ケロイドは当初の範囲を超えて大きく広がり、強いかゆみや痛み、引きつれなどの症状が見られます。肥厚性瘢痕は全身のどこにでもできる可能性がありますが、ケロイドは前胸部、肩、上腕部、恥骨部そしてピアスの穴を開けた耳などが好発部位として挙げられます。けがや手術といった明らかな原因がなくとも、胸や背中のにきびからケロイドが生じることもあります。

肥厚性瘢痕・ケロイドとは

傷あとがもとの傷の範囲で周囲より赤く盛り上がる状態を肥厚性瘢痕と言い、もとの傷の範囲を超えて拡大する場合をケロイドと言います。通常、肥厚性瘢痕を経てケロイドに至りますので、両者はまったく別の病変というより、延長線上に存在する病態であると考えられます。肥厚性瘢痕は当初は大きくなりますが、半年程度で大きくなるのは止まり、2~5年程度をかけて炎症が落ち着いていきますが、ケロイドは残存することが多く、かゆみや痛み・引きつれや整容面で問題となります。盛り上がりが小さいうちに対応できれば、それ以上の増大を防ぐための治療を行うこともできますし、手術で治療できるかの判断も大切ですので形成外科専門医に相談されることをお勧めします。

肥厚性瘢痕・ケロイドの原因】

皮膚のやや深い層である真皮が傷ついてしまったことが引き金となり、炎症が続き、線維や血管成分が過剰に増殖することで、赤い盛り上がりが形成されます。結果として、痛みやかゆみだけでなく、引きつれが生じたり、見た目も気になるようになります。感染などで傷が治るまでに時間が長くかかった場合には肥厚性瘢痕やケロイドになるリスクがあがります。またケロイドは「ケロイド体質」と呼ばれる素因がある人によく見られます。高血圧や女性ホルモンの影響もケロイドのリスクとなります。妊娠も悪化要因であり、帝王切開の手術痕が目立つ傷になることがあります。好発部位といわれる前胸部や肩などは皮膚が引っ張られることが多く、傷に常に緊張がかかることがケロイド発生の原因となります。

肥厚性瘢痕・ケロイドの治療法】

肥厚性瘢痕であれば手術で切除し、縫いなおすことで、きれいな傷あとにすることも可能です。一方で、ケロイドを手術で単純に切除することは推奨されません。手術の傷あとがさらに大きなケロイドとなってしまう可能性が極めて高いからです。このことからも、これらの疾患の区別をしっかりつけることが、治療法の選択にはとても重要となります。

・手術しない方法
①飲み薬

トラニラスト(リザベン®)は抗アレルギー剤で、ケロイドや肥厚性瘢痕の炎症細胞が出す化学伝達物質を抑制し、痒みや自覚症状を緩和します。柴苓湯(さいれいとう)も漢方薬として効果があります。

②塗り薬・貼り薬

ステロイドの軟膏やシート状の貼り薬を用いて炎症やかゆみを抑えたり、ヘパリン類似物質により保湿を行ったりします。

③安静・固定・圧迫

スポンジやシリコーンジェルシートを用いてケロイドを圧迫します。持続して圧迫することで、ケロイドにかかる緊張を緩和したり、ケロイドへ供給される血流を少なくします。

④注射

ステロイドを注射し、赤みや盛り上がりを減少させます。硬くなったケロイドに注射を打つので、痛みを伴います。痛みを軽減するために麻酔薬を混ぜて注射を行います。周囲組織を委縮させてしまわないようステロイドの濃度を調整したり、ケロイド内のみに慎重に注射する必要があります。

・手術する方法

肥厚性瘢痕であれば、切除し、縫合する選択肢もあり得ます。単純にまっすぐ縫うこともありますし、サイズや場所によっては傷にかかる緊張を減らすためにZ形成術やW形成術を言われる手法を用いて、手術痕が再び肥厚性瘢痕になることを予防します。

 

ケロイドの場合には手術単独で治療を行うと、より大きなケロイドとなってしまいます。ケロイドを切除する場合には、手術後に傷あとに放射線照射を行うことによってケロイドの再発を予防します。放射線照射に伴う皮膚がんのリスクもありますが、適切な線量で照射すれば危険性を少なくすることができます。手術と放射線療法を組み合わせた治療法は比較的お年をとった方に適応となります。放射線治療を組み合わせる治療法の対象となる場合につきましては、連携病院への紹介となります。

同じケロイドでも、ピアスで生じた耳のケロイドは手術単独で治療することが可能です。耳の変形が生じないように注意を払い、切除方法を決定します。

当院では形成外科専門医、創傷外科専門医である院長による診断と治療が可能ですので、安心してお越しください。

【ご予約はこちらから】

当院では、まず外来の受診をお願いしております。症状・ご要望について医師が診察、ヒアリングし、治療方法をご提案いたします。ケロイド・肥厚性瘢痕に関しては形成外科診察のご予約を取得の上お越しください。

 

 

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